知識経済
滋賀大学経済経営研究所からWorking Paperを発行しました。タイトルは"R&D Internationalization, Knowledge Spillovers,and Governmental Policies for Attracting R&D-Related FDI"で、神戸大学経済学研究科の院生の松岡氏との共著です。論文誌投稿中のた…
VOXよりMultinationals assist domestic suppliers? Perhaps think againを読みました。 (要旨) The positive spillovers from multinationals to the productivity of their host-country suppliers are empirically well established. Usually, it is assu…
日本経済新聞6月17日付7面より 現代自・LGなど韓国勢、日本で技術者採用、先端素材・部品、自前主義を転換。 現代自動車やLGグループなど韓国企業が日本で技術者の採用活動を始めた。狙いは日本が高い競争力を持つ先端素材・部品分野の強化だ。韓国政府…
日本経済研究センター 中期予測の論点より「R&D投資は現地需要重視、今後はアジア向けで拡大」を読みました。 (要旨) 2000 年代以降、日本企業は、需要の旺盛なアジア諸国へ生産・販売拠点の海外移転を進めてきた。さらに、東日本大震災以降の円高やエネル…
日本経済新聞4月6日付1面より トヨタ、開発を完全現地化、まず米で新型車、ニーズ対応早く。 トヨタ自動車は海外で販売する車を対象に開発機能を現地に移す。まず米国で現地技術者が全面的に開発した乗用車を年内に発売。同様の手法を中国などにも段階的に広…
VOXよりOffshoring of high-skilled workers is not a zero-sum gameを読みました。 (要旨) Multinational firms outsourcing or offshoring their operations to developing countries is a problem as old as globalisation. This column looks at the e…
日本経済新聞2月16日付9面より ハイアール、「三洋」製品投入、中韓大手、日本で攻勢、高価格冷蔵庫など60種。 (前略) ハイアールは今年1月に三洋電機から白物家電事業を買収した。日本で展開してきた「ハイアール」ブランドの家電製品に加え、三洋から取…
1月28日(土)に梅田で開かれた日本国際経済学会関西支部研究会で“Technology Spillover, Absorption Capacity and Strategic R&D Location Decision by Multinational Firms”と題した研究報告を行いました。内容は、去年末に神戸大学で行った研究報告と同じで…
12月20日に、神戸大学で開かれた六甲フォーラムで、"Technology Spillover, Absorption Capacity and Strategic R&D Location Decision by Multinational Firms: Policy Implications for Attraction of Firms"という題の研究報告をしました。この研究は、神…
Motohashi-Muramatsu(2011) "Examining the University Industry Collaboration Policy in Japan: Patent analysis", RIETI Discussion Paper Series 11-E-008を読みました。 (概要) 本稿は、日本の特許データを用いて、1990年代の後半から導入された産学連…
VOXよりIntellectual property rights protection and FDI knowledge diffusionを読みました。知的所有権がイノベーションや技術普及(Knowledge Diffusion)*1に与える影響には、正の部分と負の部分があると言われています。正の部分としては、知的所有権によ…
西村淳一=岡田羊祐(2011)「日本企業による特許・ノウハウライセンスの決定要因」RIETI Discussion Sereies 11-J-012を読みました。 ノンテクニカルサマリー 欧米からの技術導入に依拠したイノベーションへの依存から脱却した多くの日本企業は関連技術の多く…
VOXよりWho’s afraid of the big bad dragon? How Chinese trade boosts European innovationを読みました。 (要約) Chinese exports are often blamed for job losses and firm closures in developed economies. This column tracks the performance of …
元橋一之(2011)「事業所・企業統計と特許データベースの接続データを用いたイノベーションと企業ダイナミクスの実証研究」RIETI Discussion Paper Series 11-J-009を読みました。 (要旨) 本稿は事業所企業統計と特許データベースを接続して、日本における…
Maliranta-Mohnen-Rouvinen(2009) “Is inter-firm labor mobility a channel of knowledge spillovers? Evidence from a linked employer–employee panel”, Industrial and Corporate Change Vol.18, No.6, pp.1161-1191を読みました。 Abstract An employer…
RIETI(経済産業省) Policy Discussion Paper Series 10-p-030の児玉俊洋氏(日本政策金融公庫)の「製品開発型中小企業を中心とする産業クラスター形成の可能性を示す実証研究」を読みました。 (概要) これまでわが国の強みを形成してきた製造業では、既存の中…
VOXよりWhat happens to R&D in domestic multinationals after foreign acquisition?を読みました。国境を越えたM&Aが増加することによって、国内の大企業が外国資本に買収されるケースが増えているが、今回紹介するブログ記事では、このような外国資本によ…
VOXよりThe impact of university research on corporate patentingを読みました。大学の研究活動は、基礎研究の出版、大学による特許の取得、大学からのスピンオフ、インキュベーターやサイエンスパークの設立、企業との共同研究、教育訓練活動などを通じて…
Balsvik(2009) "Is labor mobility a channel for spillovers from multinationals? Evidence from Norwegian manufacturing" SNF Working paper /09, Forthcoming Review of Economics and Statisticsを読みました。 Abstract This paper documents labor m…
昨日、日本経済新聞でシンガポールに世界の多国籍企業がアジア市場向け製品開発のR&D拠点を次々と設立しているという記事があったことを書いた(シンガポールはアジアのR&D活動の中心になれるか)が、先月発行のみずほアジア・オセアニアインサイトに今年2月に…
9月10日付日本経済新聞6面より シンガポールに研究・開発拠点 政府、誘致へ減税拡充 化学・医療など幅広く世界の有力企業がシンガポールに相次ぎ研究・開発(R&D)拠点を新設している。高成長が期待されるアジア新興国向け製品の技術開発に力を入れる狙いで…
RIETI Discussion Paper Series 10-E-026 How Do Chinese Industries Benefit from FDI Spillovers?を読みました*1。 (要約) Recently, Foreign Invested Enterprises (FIEs) in China have increased their investment in not only production activity but…
笹林-八木(2008) 製薬産業におけるR&D産業の国際化 医薬産業政策研究所 リサーチペーパーシリーズNo.41(要約) 製薬企業が出願した特許の発明人情報を用いて、製薬産業におけるR&D活動の国際化の実態を分析した。また、大手製薬企業の研究拠点の集積が進…