2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Simply Red 「Stars」

僕の一番好きなボーカリストの一人がSimply RedというバンドのボーカルのMick Hucknall(ミックハックネル)です。この「Stars」という曲はイギリスをはじめとした欧州でバカ売れしたアルバム「Stars」のタイトルトラックで、日本では車のCMにも使われた曲で…

国際収支発展段階説について(4)

こことこことこことここからの続きです。(4)未成熟債権国 前回書いたように、経済発展の初期段階の国は、国内開発のための投資のための資金需要が大きいが、国内貯蓄が少ないために、国内投資のための資金を外国に依存する。このため、資本収支は黒字とな…

産業政策は中小企業をターゲットにするべき

VOXより、Industrial policy works for smaller firmsを読みました。 (要旨) The Great Recession has beckoned the ominous return of protectionism. While not condoning such policies, this column argues that if governments must provide investment…

国際収支発展段階説について(3)

こことこことここからの続きです。いよいよ、経済発展段階に応じた国際収支の変化に関する説明をしていく。(1)未成熟債務国 国際収支発展段階説の初期段階は未成熟債務国である。 経済発展の初期段階とは、国内の生産力が低く、国内需要を国内生産で賄え…

ハイアールは日本の家電業界に何をもたらすのか?

日本経済新聞2月16日付9面より ハイアール、「三洋」製品投入、中韓大手、日本で攻勢、高価格冷蔵庫など60種。 (前略) ハイアールは今年1月に三洋電機から白物家電事業を買収した。日本で展開してきた「ハイアール」ブランドの家電製品に加え、三洋から取…

外資が日本から離れていく

先週、外資の対日進出が増えているという記事を書いたが、今度はそれと真逆の話。日本経済新聞2月18日付1面より 外資、日本離れ加速、対日投資、11年流出超、円高・低成長で。 外資系企業が日本を敬遠する動きが強まっている。2011年の対日直接投資は…

国際収支発展段階説について(2)

こことここからの続きです。国際収支発展段階説では、経済発展に応じて、一国が債務国から債権国になるにつれて国際収支の黒字・赤字項目の構成が変化することを示されている。債務国とは、対外純債務を抱えている国であり、債権国は対外純資産を保有してい…

外資の対日進出が増えている?

日本経済新聞2月9日付1面より 外資、対日工場進出の動き、投資見込み計430億円に――ジェトロ調べ。 外国企業による日本への工場進出の動きが広がっている。東日本大震災からの復興関連需要が見込めるうえ、日本の大手企業の工場閉鎖や縮小で自治体が積極的…

Paul McCartney "My Valentine"

本屋で音楽雑誌を見たらPaul McCartneyの姿がちらほら見えたので、どうしたのかと思ったら、最近New Albumを出したようだ。キス・オン・ザ・ボトムアーティスト: ポール・マッカートニー出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック発売日: 2012/02/08メディ…

国際収支について

国際収支発展段階説について説明する前に、国際収支について説明しておきたいと思います。国際収支とは、国境を越えた経済取引を記載したもので、経常収支と資本収支から構成されます。経常収支とは、国境を越えたモノ・サービスの取引、および所得移転につ…

国際収支発展段階説について(1)

昨日書いた黒字が消えるでは、去年の日本の貿易収支が赤字化したことを受けて、経常収支黒字を維持することができるのかということが新聞で取り上げられていることを紹介した。このような議論の際によく用いられているのが1月27日付の日本経済新聞の記事でも…