家計の行動:2財のケース(5)効用曲面と無差別曲線

今日からは、消費者が消費によって得る効用水準を示す無差別曲線について書いていきます。

消費者はチョコとスナックの消費量に応じて効用(満足度)を得ます。
このようなチョコとスナックの消費量とそれによって得る効用水準の関係をグラフにすると下図のような3次元のグラフになります。

上図のように、チョコとスナックの消費量とそれによって得る効用水準との関係を示したグラフを効用曲面といいます。
チョコの消費量がa個、スナックの消費量がb個のとき効用水準は20単位、チョコの消費量がc個、スナックの消費量がd個のとき効用水準は30単位となります。

このような3次元のグラフは非常に扱いにくいですが、2次元のグラフでこれらの関係を示す方法があります。

それは、立体である地形を2次元の地図で表す時に等高線を使うのと同様な方法です。

下図が示すように、効用水準が10単位の水準で効用局面を切り取った断面図を下のx-y平面に、20単位の水準で切り取った断面図をx-y平面に描写するなどすることによって、x-y平面に効用曲面の等高線を描くことができます。このような効用曲面の等高線を無差別曲線といいます。

今日はこの辺で