中国とインドにおける過去の産業政策がもたらしたもの

VOXより

China and India: Those two big outliers

(要約)
Why have China and India been able to grow so quickly? This column argues that while the industrial policies pursued by both countries up until the 1980s led to gross mistakes and inefficiencies, China and India would not be where they are now without them. Their export baskets are far more sophisticated and diversified than expected given their income per capita.

(訳)
なぜ、中国とインドはこんなに早く成長してきたのか?このコラムは、両国が1980年までに行ってきた産業政策は総合的には間違いであり非効率的であったにもかかわらず、産業政策がなければ中国とインドは今あるような状態にはなっていなかったであろうことを論じている。両国の輸出品は、両国の一人当たり所得を考慮するとより洗練されており差別化されている。

このブログ記事では、世界各国の1人当たりGDPと輸出製品の洗練度(平均的な付加価値)との関係と、輸出製品の多様性の関係を図示した時、中国とインドが一人当たりGDPについて高い洗練度と多様性が示されることを明らかにしており、その原因を過去に両国が行ってきた輸入代替的な産業政策にあるのではないかと述べている。


1人当たりGDPと輸出品の洗練度の関係

1人当たりGDPと輸出品の多様性の関係

元になった論文をくわしく読んだわけじゃないので産業政策がどれくらい影響を与えたかはわかりませんが、産業政策よりも規模の経済性とかのほうが効いているんじゃないかと思うんだけどなあ。とりあえず論文に目を通してみようかなあ。