家計の行動:2財のケース(2)予算制約下の効用最大化の図示
予算制約下の効用最大化問題をグラフを使って考えます。
昨日例題として提示したチョコレートとスナック菓子の消費量の決定を考えます。
求めるのはチョコレートとスナック菓子の消費量ですから、それをグラフによって表現するためには、図1の様に、チョコレートの消費量とスナック菓子の消費量をそれぞれ縦軸と横軸にするグラフを使います。
例えば、消費者がチョコレートを3個、スナック菓子を3個消費するときには、グラフ内の点A(3,3)の一点でその消費の組み合わせを表現します。このように、図1の様なグラフを使うことによって二つの財の消費量の組み合わせを一つの点で表現することができるのです。
2財の消費に関する効用を最大化する消費量は、図2のように、予算の範囲内で購入することが可能な2財の消費量の範囲を示す予算制約線と、2財の消費量と消費者の得る効用水準との関係を示す無差別曲線の二つを用いて導出されます。
このため、2財の消費に関する予算制約下の効用最大化問題を理解するためには、予算制約線と無差別曲線について理解しなければなりません。続きは来週に