日本国際経済学会への出席

10月16・17日に大阪大学で開催された第69回日本国際経済学会全国大会に出席しました。(第69回日本国際経済学会全国大会HP

今回の学会では、大学院の学生の研究報告の討論者を担当しました。

学会では、様々な研究者や大学院生が研究報告を行うのですが、その時には必ず討論者(もしくはコメンター)が付きます。
この討論者とは、学会の参加者を代表して報告論文を事前に読み込み、その論文に対してコメントを行う役割を担います。

コメントには、研究報告論文の学問的位置づけや既存研究に対する新しい貢献や、その論文で行われている分析手法についての評価や疑問点などの指摘、さらには今後の研究の方向に関する提案などがあり、それに対して報告者にさらに応答してもらうことによって報告論文に対する議論を深めていくことになります。

このため、報告者からいただいた論文を十分理解し、さらにはその論文の研究分野に関するほかの論文も読み込んで報告論文が対象とする研究分野に関して論文の著者以上に理解したうえで、コメントを考えなければならず、結構大変な仕事です。

今年は日本地域学会で2本の報告、国際経済学会では1本の報告で討論者をやりました。
その内容は、日本地域学会では、投資家のリスク回避の選好と投資行動に関する論文と、選好の異なる3つの地域・国における政治統合の決定に関する理論モデルについて、国際経済学会ではグローバリゼーションの進展と企業のR&D活動の水準と国内の賃金格差に関する研究についての報告についてのものでした。
どの分野も自分の研究分野とは一致していなかったので大変でしたが、いろいろ勉強になりました。

これで年内に参加を予定していた学会は終わり、今度は自分の研究に力を注がねば。。。

今日はこの辺で